研究258 hg16のセクター別・銘柄別分解 = 「効かないジャンル」は無し(全11セグメント正・最強=金融+334bp/最弱=生活必需+92bpでも正)・銘柄レベルは81.5%が正で上位50除外でもt=+13=広く分散した構造的エッジと確定

研究ノート · 1 min

セクターラベル=研究251のOOUリスト10セグメント+旧454(growth/meme一括)。hg16確定形per-entry・全期間(hg16はOOS開封済み確定エッジ=記述統計にOOS使用可)・n=20,497。

1. 仮説とねらい

検証基盤・方法論に関するノートです。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

セクターラベル=研究251のOOUリスト10セグメント+旧454(growth/meme一括)。hg16確定形per-entry・全期間(hg16はOOS開封済み確定エッジ=記述統計にOOS使用可)・n=20,497。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
くぐらせた関門モンテカルロ合格率

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: 検証ステップ

まず、[1] セクター別(平均bp/t/件・銘柄年): 金融+334(t6.5)>REIT+272(5.3)>エネ公益+214(3.9)>成熟テック+169(5.3)>growth/meme+150(13.9)>素材+149>資本財+134>運輸+123>生活必需+92(t1.1)>ヘルスケア+87(t1.9)>一般消費+74(t1.6)。負のセクターなし。弱い3つ(必需/ヘルス/消費)も正で、n小(必需は機会0.33件/銘柄年=急落自体が稀)による検定力不足が主因。※金融が最強なのはパニック局面の連れ安が深く戻りも大きいため(hg18「市場連れ安ほど戻る」と整合)。

ステップ2: モンテカルロ合格率の推定

次に、[2] 銘柄別(エントリー≥10の530銘柄): 銘柄平均bp分布 p10=-60/中央+140/p90=+367・正の銘柄比率81.5%。負98本のワーストはAMC(-314bp×64回)/AXSM/TALO/TNDM等=ミーム・スクイーズ崩落系と万年下落バイオ小型。集中度: 上位5銘柄シェア21%・上位50銘柄を除外しても残りmean+96bp/t=+13.1=少数銘柄依存ではない。

ステップ3: ユニバース探索(候補の洗い出し)

続いて、VERDICT: 「効かないジャンル」は存在しない=hg16は全セクター横断の構造的エッジ。負平均の銘柄は事後にしか同定できず(事前除外は過剰適合)、ポートフォリオのf10%×分散で吸収するのが正。実運用のユニバース管理は品質フロア($2/出来高)のみで足りる。

ステップ4: イン/アウトサンプル評価

さらに、開いている道: (1)セクター重み付け(金融/REIT過重)は事後選択バイアスを伴うため要事前登録+OOS (2)ミーム系のスクイーズ崩落(AMC型)を事前定義できる価格条件(直前の急騰倍率等)があれば負銘柄の一部を機械除外できる可能性=新仮説候補。

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • モンテカルロ(MC): 日次リターンをブロック・ブートストラップで多数回再標本化し、プロップのルールを適用して合格確率を推定します。
  • ロジックと優位性(エッジ): 「ロジック」は売買ルールそのもの(仕組み)。「優位性(エッジ)」はそのロジックが持つ“勝てる性質”(コストや偶然を超えたプラスの期待値)。ロジックは無数にありますが、本物の優位性を持つものはごく一部です。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。