研究277 構成Eのkフロンティア = 浮いたDD予算のk昇格で定常月次1.743→2.007%(kcap3.5→5.0, ストレス失格3.2%≦4%✓)。kcap5.5以上は飽和(+0.07pt止まり)・kbase昇格(2.5)は全域基準外=梃子はkcapのみ。挑戦はk4.0まで単調改善(中央146日)

リスク管理 · 1 min

動機: 構成E採用で較正後DDが-14.8→-9.2%に浅くなり、定常ストレス失格2.9%と安全基準(≦4%)まで余地が生じた=リスク予算の使い直しが可能。研究276の道(4)。

1. 仮説とねらい

リスク・サイジング・ドローダウン制御の検証記録です。エッジを安全に運用へ落とすための要です。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

動機: 構成E採用で較正後DDが-14.8→-9.2%に浅くなり、定常ストレス失格2.9%と安全基準(≦4%)まで余地が生じた=リスク予算の使い直しが可能。研究276の道(4)。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
時間軸M1
くぐらせた関門M1日中リスク → モンテカルロ合格率 → コスト耐性

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: M1日中リスクの検証

まず、方法: 研究276 Phase Cと同一のB2日中M1分布(cont_shock+CAL較正・キャッシュ)でsim_tri(kbase2.0/2.5×kcap3.0-6.0)・sim_pipeline(挑戦k2.5-4.0)を掃引。

ステップ2: イン/アウトサンプル評価

次に、定常(kbase2.0): kcap4.0=月次1.832%/ストレス3.0 → kcap5.0=2.007%/3.2 → 5.5=2.051/3.2 → 6.0=2.075/3.2=5.0以降は飽和(動的kは資産クッション上限ceil1.15でk=kbase×0.25/0.1=5.0が上限に一致=それ以上のcapは実質届かない)。kbase2.5は全kcapでストレス9-15%=基準外(床際の前倒しリスク増)=kbaseは2.0固定が正

ステップ3: イン/アウトサンプル評価

続いて、挑戦(静的k, 合格後kb2.0/cap2.5固定): k2.5=中央188日/1年内63.3%/期待参加費¥12,745 → k3.0=172日/¥13,111 → k3.5=156日/¥14,058 → k4.0=146日/69.2%/¥14,839(単調改善継続。コスト=失格経験増による再挑戦参加費+¥2,094)。ストレスでも同順位保存(k4.0=171日)。

ステップ4: コスト耐性の確認

さらに、誠実性の注記: 旧定常月次2.434%(コスト無し)は虚構値であり回復目標にならない。実測コスト下の到達点はkcap5.0の月次~2.0%(虚構値比83%)で、これは研究160の飽和(月~2.1%)の較正後版=リスク側の梃子はここで尽きる。これ以上は(a)資本スケーリング(口座サイズ/数=研究160の残る梃子・口座毎リスク不変で線形) (b)新エッジ研究(carry方向選好=swap実測のみ等。ただし仮説先行の実績は22中1採用=期待値は低め)。

ステップ5: 検証ステップ

加えて、VERDICT: 定常kcap3.5→5.0の昇格を推奨(プリセット変更のみ・ユーザーGO待ち)。挑戦kはユーザー選好(現行2.5=リスク回避 or 4.0=最速146日)。

ステップ6: 検証ステップ

そのうえで、開いている道: (1)資本スケーリング設計(Fintokei口座サイズ/複数口座の制約調査=運用側) (2)carryスリーブ仮説(hg新規・swap実測値のみ使用) (3)金利低下時のindex再追加(研究276道(2)) (4)ceil(積立上限C)側の掃引=kcapと独立の梃子か確認。

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • M1日中検証: 日足では見えない保有中の含み益の吐き出しを分足(M1)で再構築し、プロップの日次-5%/最大-10%抵触を検出します。日足評価だけだと日中の失格を見逃します。
  • ドローダウン(DD): 資産の山からの最大下落率。プロップの最大-10%等の制約に直結する最重要リスク指標です。
  • ロジックと優位性(エッジ): 「ロジック」は売買ルールそのもの(仕組み)。「優位性(エッジ)」はそのロジックが持つ“勝てる性質”(コストや偶然を超えたプラスの期待値)。ロジックは無数にありますが、本物の優位性を持つものはごく一部です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。