
核の隣で回す第2エンジン、サテライトの確定構成
サテライト・システム、2026-06
サテライト・システム、2026-06 メインで運用している「コア・システム(ブレイクアウト戦略)」の調子が良いときも悪いときも、その波を抑えるための「サテライト・システム」を検証しました。 今回は、あえて相関関係のない小さな優位性(エッジ)を寄せ集めて、メインとは異なる動きをする仕組みを作ってみました。具体的には、日足のボリンジャーバンド逆張り、月替わりのタイミング、4月と12月という特定の時期、そしてUSD(米ドル)のトレンドを組み合わせたものです。対象通貨ペアはGBPUSDとUSDJPYに絞り込みました。 検証結果は以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| リスク設定 | 0.003(資金の0.3%) |
| 年間リターン | 14.2%(11年中9年プラス) |
| 月利平均 | 0.10% |
| 最大ドローダウン | -8.3% |
| PF(プロフィットファクター) | 1.16 |
| コアとの相関 | 0.29 |
| MC合格率 | 17.6% |
| このシステム最大の特徴は、コア・システムとの相関が0.29と非常に低い点です。登山でいう「登り」と「下り」のように、メインが苦しいときに補い合える関係を狙いました。実際、STEP1(プロップファームの試験の第一段階)には合格しており、失格率は1.6%と低水準に抑えられています。 | |
| ただし、このシステム単体での爆発力は控えめです。年間のリターンが約1.2%という計算になるため、これだけでプロップファームの試験をスピード合格するのは難しいでしょう。実際、モンテカルロ法(日次リターンを再標本化してプロップ合格確率を推定したもの)による合格率は17.6%にとどまっています。 | |
| そのため、このシステムは単独で稼ぐというより、コア・システムの「分散材料」として使うのが適しています。このシステムを併用することで全体のドローダウン(資産の山からどれだけ下落したか)を抑え、その分だけコア・システムのレバレッジを引き上げることで、全体のリターン底上げを狙う構成です。 | |
| なお、検証過程で一つ重要な教訓がありました。USD全体の両方向トレンドをそのまま含めると、最大ドローダウンが-25%まで悪化し、即座に失格となりました。このシステムを機能させるには、負け成分を丁寧に取り除き、正の無相関成分だけを束ねるというフィルタリングが不可欠です。 |